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高齢者が安心して暮らし続けられる住まいづくり

 

シードプランニング、という調査会社が去年発行したレポートに
「高齢者向け住宅生活支援サービスの市場動向調査」というのがあった。

それなりに高価なので購入はできないが、プレスリリースで概要が分かる。

市場調査とコンサルティングのシード・プランニング [ SEED PLANNING ] - プレスリリース

 

急速に進む日本の高齢化について知らない人はいないと思う。
2025年には65才以上は人口の3割を超え、3677万人/1290万世帯になる
と予測されているそうだ。これは全くもって他人事ではない。

自分がどう生きていくかにかかわる「高齢期の住まい問題」について、
私自身、漠然と不安を抱えつつも、いったい何が不安なのかさえも
よくわかっていないのが現状だ。

いい機会なので、このレポートの見出しを参考にしながら
高齢者向けの住宅やサービスについて整理してみる。

ちょっと調べるだけで、老人ホーム検索サイト的なものは沢山みつかる。
比較的わかりやすく信用できそうだな、と思ったサイトは下記。
https://www.senior-anshin.com/

 

まず分かったのは、公的に運営されている施設の場合、まだ自立できる高齢者や、
ちょっとしたサポートがあれば生活できる高齢者(=要支援レベル)は
受け入れてもらえないこと。

比較的低費用で入居できる公的施設は、「要介護」が必須要件なのだ。

なんとなく、元気なうちに「終の棲家」に落ち着きたいな、と
思っていたとしても、公的施設ではそうはいかないということだ。
しかも、介護レベルが高くなると退去を求められる場合もあるらしい。

もちろん「看取り」を前提とする特別養護老人ホームや療養病床でなら、
安心して充実した医療ケアを、最期まで受けられる。
ただし、そこは晩年の暮らしを楽しむための場所ではなさそうだ。

 

民間サービスの場合は、もう少し選択肢が広がるが、
当然ながら費用負担は増えることになる。

いわゆる「老人ホーム」と呼ばれる共同生活型の施設も、実は2種類ある。
どちらもコミュニティのイベント等も楽しみつつ、終の棲家として暮らせる施設だ。

一つは「『介護付き』有料老人ホーム」。
施設内の介護職員が、介護保険による介護サービスを提供するスタイルだ。
「施設介護」の安心感が得られる代わりに、制約が多い面もあること、
そして、公共サービスに比べて費用負担が大きいことが心配な点。
入居時に終身利用権料的な一時金(数百~数千万円)を支払ったうえで、
月々15~30万円ほどの生活費がかかるのが平均的な例だそう。

もう一つは、「『住宅型』有料老人ホーム」。
こちらは、必要に応じて要請して利用する「訪問介護」が基本。
自立した生活が営める高齢者にとっては自由度が高い点が魅力的な反面、
必要なサービスが増えると費用がかさむ仕組みのため、
介護レベルが上がると住み続けるのが難しくなる場合もあるらしい。

このほか、認知症の高齢者が介護職員のサポートを受けながら共同生活を営む
グループホームと呼ばれる施設もある。

 

老人ホーム的な共同生活を好まない高齢者には、
賃貸型の「サービス付高齢者向け住宅」や、
分譲型の「シニア向けマンション」という選択肢もある。

老人ホームと違って、高額な初期費用が必要なく、
プライバシーを守って自立した生活ができることがメリットであり、
分譲型であれば、資産として贈与や相続をすることも可能。

注意すべき点は、施設によってにサービス内容も規定も異なること。

例えば、富裕層向けの施設には、レストランや温泉、シアタールームなど
生活を楽しむサービスが充実しているものもある。

介護保険とは別に、一定のサービス費用が継続的に掛かるため、
介護レベルが上がった場合には、総費用はさらに高額になりやすい。
経済的に余裕がないと負担しきれなくなってしまうので、注意が必要だ。

幸せに暮らせる「住まい」を選ぶことは、とても大切なこと。
人によって、抱える事情も違えば、快適と感じる暮らし方も違うから
選ぶ/決める作業は、とても複雑なものになる。